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nanaにあげてたやつまとめ(90秒)

2016~18くらいにnanaにあげていた台本です。供養。

このページにある台本は有償であっても、台本使用料や報告不要でご利用いただけます。

●私立黒百合学院討伐科

SE銃声

〇「やったか!?」

■「外しましたわ!!」

SE警報

アナウンス「討伐部へ緊急連絡。クマ出現。ポイントは・・・」

■「うそ、全滅・・・?」

〇「・・・逃げるぞ」

■「・・・何をおっしゃりますの」

〇「逃げるんだ!!」

SE走る

■「生徒が!まだいるかもしれないのに!」

〇「・・・・っ」

■「わたくしたちは!このために訓練しているのでしょう!?」

〇「あれはダメだ!訓練生の手に負えない!」

■「っでも!!あなたは主席じゃない!!」

立ち止まる

〇「それは、わたしが、確実に倒せるときしか動かないからだ」

■「・・・」

〇「そうさ、臆病者だ。私は死にたくないし、お前も死なせない。本部へ知らせて装備を整える」

■「・・・わかりましたわ」

SEノイズ

セリフ重ねる(ダイジェスト風)

〇「次は、歓楽街へ向かうはず」

■「あそこを通らなければ本部へは」

〇「クマより先に抜ける」

■「なんであんなところに避難バスが」

〇「お前を失うより、マシだ」

SE水音

〇「水で匂いは消える!川を下れ!お前が伝えろ!!」

■「一人でいくつもり!?勝てないって言ったのは貴女よ!!」

 ■「いや、ねぇ、やめて」

〇「なぁ、生きろよ」

■〇『私立クロユリ学院討伐科』

〇「呪ってやるぜ、クロユリの名にかけて」

■「あの人を奪った世界を、わたくしは許さない」

17.04.17.


●砂上の過客

・性別、語尾、一人称等変更ご自由にどうぞ

・海は数百年前に消えたと言われていた

・水と塩は希少

・水分は果物やサボテンをかじって摂る

・水分が多くなるように改良されたので味はほぼないまずい

・雨は1年に1度降る(雨季)

・夜はとても寒い

・パン=ビスケットのような硬いもの

・祖父の書庫で海や森や草原に関する記述を読で育った幼なじみの2人

———-

▼これは、”砂漠”を渡る旅人たちの物語

▼「おーい、まってよー!」

〇「まてねーよ!」

〇灼熱の大地を踏み鳴らし

    喉を焼く空気を飲み下す

▼私たちの行く道に

    立ちはだかるは飢えか渇きか

〇「海ってどんなんだろうなぁ」

▼「でっかいオアシスでしょ」

〇「ばーか、オアシスなんて比じゃねーよ」

▼「見たことないくせに!」

〇「これから見るんだよ!」

〇「おっさーんラクダ2頭とパンとチーズと葡萄酒!」

▼「バカ!お酒じゃなくてお水でしょ!」

〇「酒の方が安いだろーが!」

▼「さむ・・・」

〇「さみぃなあ」

▼「海なんかないんじゃないの」

〇「かもしんねえなあ」

▼「いつまでつづけんの」

〇「じゃあ、あの北極星が見えなくなるまで」

▼「北極星はなくならないよ」

〇「わかんねえよ?」

▼「馬鹿だなあ」

〇「馬鹿だよなぁ」

〇そうして、俺達は終わらない夢を見る

———-

っていう予告CM風

17.05.03.


●潜入任務にて

何でも屋の3人組です。

——-

ザック「おいおい派手にやりすぎだぞ!ステラ!」

ステラ「だってザック!依頼料の割りに簡単すぎだわ!つまんない!」

アイル「次のドアが保管庫です、ロックは外しました。警備システムに侵入中。」

ステラ「さっすがアイル!仕事早いわね!」

アイル「それほどでも、あります」

ザック「はいはい、突入準備!」

(保管庫のなか)

ザック「これはこれは、厳重だな」

ステラ「あらぁ、楽しそうじゃない!」

アイル「合図でセンサーとカメラの電源を遮断します。ワイヤートラップは任せます。時間は、20秒です。いけますね?」

ザック「まかせろ」ステラ「もちろん」

アイル「3,2,1 、go」

(走る→ターゲットのガラスケース前へ)

ザック「割るぞ!!下がってろ!!」

ステラ「!?ザックまって!!」

ザック「なんだよ!!!」

ステラ「ニセモノよ!!」

ザック「あ!?」

(電気が戻る)

(敵に囲まれている)

アイル「よくわかりましたね、ステラ」

ステラ「アイル、どういうこと・・・」

ザック「まさか、ハメたのか。俺たちを」

アイル「すみません。それが本当の依頼だったので」

ステラ「・・・見損なったわ」

ザック「なにか、あったんだろ?」

アイル「なにも。しばらく、ロックアップにいてください」

(手錠をかけられて連れていかれる2人)

アイル「これで、2人は助かるんですね?ミスター?」

17.07.26.


●死神のポリシー 彼の独白

僕は、望まれていた。世界から。

死神という仕事を与えられ、

言われるままに働いて、

気づけば、頂点まで上り詰めていた。

僕らは、「期限がきたもの」と「死を望むもの」を刈る。

奪った命の数が実績。どんな命も平等に1個。

死にたがる人も、生きたかった人も。

奪う技術を培った。

僕は死神として生まれたから、

死神の仕事をしなければ、生きていられない。

だから、命を刈るのは、当然だ。

その日の担当は、ある老人。

死へ旅立つ準備をする猶予を僕に求めた。

彼は愛され、信頼されていた。

そして、自分が何者であるか僕に語る。

夫であり、父であり、祖父であり、職人であると。

彼は、その生をもって、何者かになったのだった。

命を刈り取られる間際、彼は笑う 。

自分の人生に悔いはないと。「もう死んでもいい」と。

そして最期に、僕にもありがとうと、遺した。

僕は死神として生まれたから、

死神の仕事をしなければ、生きていられない。

何かを奪うのは、もう飽きた。

そうして、僕は、死神を、やめる。


●死神のポリシー 彼女の告白

私は望まれていない。世界から。

私は生かされている。死んでいないだけだ。

なぜ否定されながら生き続けることを強いられる?

ある日、「死神」と出会った。

担当の人間を期間内に「死なせる」ことが彼の仕事。

奪った命の数が実績。どんな命も平等に1個。

だから、「死にたがっている人間」は格好のエサで。

私は嬉しかった。もう生きなくていい。

私は、多分、幸せな家庭に生まれた。

特別貧乏でも、裕福でもなく。

両親は優しく勤勉で、普通の人。

それゆえに、私の「歪み」を受け入れられなかったのだと思う。

否定されるくらいなら、口を閉じた方がマシだ。

そうして、母の「普通」の中に生きることを覚えた。

彼は私を否定しなかった。

彼だけが私をわかろうとした。

彼は同意しなかった。ただ、理解した。

私の苦しみ、いたみを。

死神は言う。

人間は「自分が何者か」を選んでよいのだと。

目覚めたとき彼はいなかった。

ならば、私は、選ぼう。

「生かされた」今日を、「押し付けられた」明日を、

私が何者であるかを、選び取るために生きよう。

17.07.29.


●ジャンクロードの空に

ルイズ「エラ、調子はどうだ!?」

エラルド「ん、接続に問題は無いよ。今は空しか見えないけど。あとちょっと痛みがあるかな。入力電圧が大きいんだと思う」

ルイズ「わりぃ、もうちょっと調整するつもりだったんだ。休める所まで走ったら直そう」

エラルド「仕方ないよ。すぐ逃げる以外になかったんだ。ここまで小型機が実用化できててよかった。ありがとうルイズ」

ルイズ「俺は天才だからな!」

エラルド「ふふっ・・・見捨ててくれても良かったのに」

ルイズ「バカヤローお前がいなきゃ俺が死ぬ!」

エラルド「大げさだなあ」

ルイズ「跳ぶぞ、捕まってろ!」

エラルド「手がないよ」

ルイズ「っと、ここまで来りゃ、安全か?」

エラルド「この街に安全なところなんてもうない」

ルイズ「それもそうだ。で、何があった?」

エラルド「おそらく、マザー・ヘッドから、博士を拘束するよう司令が出て、ポリスがきた。」

ルイズ「またそのパターンかよッ!でまたぶっ飛ばしたのか全部」

エラルド「マザーは博士の研究自体人目に触れることを危惧したんだろう」

ルイズ「地下室が見つからなくてよかったぜ」 エラルド「しばらくは戻れないね」

ルイズ「細胞保存液のレシピは頭に入ってる。大丈夫だ」

エラルド「ルイズだって脚の整備必要でしょ」

ルイズ「俺はまあ普通のオイルでもどうにかなる」

エラルド「まったく・・・頼もしいね」

17.08.01.


●テセウスの娘

■テセウス:外科医であり研究者。

▽ルクレシア:娘。事故に遭い瀕死だったところ、父親に手術された。年齢任意。

※ト書きはありますが参考程度です。

※時間に余裕あります、間がっつり取っちゃってください

   薄暗い手術室、台の上の少女が目を覚ます。

■「ルクレシア、ルクレシア」

▽「ん…パパ?」

■「おお…すばらしい、私がわかるんだな?ルクレシア、気分はどうだ」

▽「…おなかすいた…おててがかゆい」

■「そうか、よかった。あまりかいちゃだめだよ?まだ傷が塞がってないんだ」

▽「きず…?」

■「食事は、そうだな…スープから試してみよう。胃が受け付けないとこまるからね」

■「さあ、食堂へ行こう。」

ルクレシアを抱き上げ、部屋を出る。

無機質な白壁が続く廊下。抱かれたルクレシアは自分の体を眺めている。

▽「ねぇ、パパ?」

■「なんだい?」

▽「どうして脚の長さが違うの?」

■「あぁ、すまない。成長期の子供というのはサイズがまちまちでいかんな」

▽「どうして右手と左手の色が違うの?」

■「南の人間は日焼けしているのが多くてね。そのうち白くなるさ」

大きな鏡の前を通る。

自分の顔を凝視するルクレシア。

▽「パパ…?おかおが、わたしじゃない」

■「すぐに慣れるよ」

▽「ねぇ…わたしは、”だれ”?」

■「おまえは”ちゃんと”私のかわいいルクレシアだよ」

18.01.09.


●とある39年の話

ブライアン:宇宙飛行士。地球外に人が住める星を探す旅に出る。

メイ:子供を身ごもっている妻。

(???はメイ役が読んでください)

——————————————

メイ:必ず、元気で帰ってきてね?

ブライアン:たった1年の計画さ!帰る頃には子供の顔も見られるだろう?

メイ:ええ、そうね、楽しみにしておいて

ブライアン:地球より住みやすい星を、二人にプレゼントするよ

メイ:ちゃんと帰ってくるだけでいいわよ。行ってらっしゃい。

ブライアン:ああ、愛してる。

ブライアン:そうして俺たちは、輝く星々の海を越えて、新たな故郷をさがす。

メイ:そうして私は、明け方に船を見送って、その美しい景色を焼き付ける。

ブライアン:ロジャー!通信が途絶えた!そっちの計器を確認してくれ!

メイ:あなたのパパはね、お空を旅してるのよ

ブライアン:植物だ、水も空気もある!おい、サンプルをとるぞ!

メイ:約束したもの、絶対帰ってくるわ。あら、彼氏は今日は来ないの?

ブライアン:ジョン!地球の方角を割り出せ!

メイ: 可愛い子。あなたにそっくり。でも、目元はあの人に似てる

ブライアン:そうだ、帰る前に、砂の上にメッセージを残さないか?

???:おかえりなさい

ブライアン:ただいま・・・メイ?

???:いいえ。

ブライアン:なんだ、親族か?よく似ている。メイは

???:ブライアン、聞いて。

???:あなたへのメッセージを、預かっているわ。

——————————————

Queen 「’39」 より

18.01.12.


●ヒトガタのまち

茅場チハル:人形町に住む唯一の人間。機械工の少年。人間嫌い。元居た工場が火事になった際逃げてきた。ここでヒトガタを修理している。

TM-H09A”ギントン”:人形町の親分的存在、まとめ役。大型危険作業用ヒトガタ。パワータイプ。普段はノリのいいおっちゃん。

TM-H14″テンマ”:小型配達用ヒトガタ。めっちゃ足が速い。あとものを落とさないホールド力。ハイテンション小僧。

※用語集、補足は下に書きますm(_ _)m

——————————————-

ギントン「いいか、みんな。この人形町は、俺たちの街だ。」

チハル【ヒトガタのまち】

ギントン「俺たちは戦闘用ではない。だから無理はするな。トラップの位置はマップに記録してあるな?うまく使え」

テンマ「あにきーー!来たよ!!ニンゲンじゃない!ヒトガタだった!」

ギントン「予測はしていた。ニンゲンが自分の手を汚すわけがないからな」

テンマ「真っ白で、顔がないの!!超ヘン!!初めて見た!!」

チハル「まずい、TM-F(ティーエムエフ)シリーズだ」

テンマ「なにそれ!?」

チハル「君たちTM-H(ティーエムエイチ)シリーズから「ココロ」システムを抜いて、人間の命令に完全服従するヒトガタ」

ギントン「何が来ようと、俺たちのやることは変わらない」

チハル「ギントン、Fシリーズは、命令を達成するまで絶対止まらない」

チハル「やっぱり僕も、一緒に戦わせて」

ギントン「・・・テンマ、いけ」

チハル「ねえ!!ギントン!!はなせよテンマ!!」

テンマ「ごめん!!でも、これが最適解なんだ!!」

ギントン「チハル、世話になった。お前はあっちで生きるんだ」

チハル「いやだ、友達を見捨ててまで生きたくない!!」

ギントン「テンマ!!!頼んだぞ!!!」

テンマ「・・・っ、おっけぇええええええ!!」

ギントン「聞け!我らの武器は!腕力でも性能でも、システムでもない!

  俺たちが、培ってきた『ココロ』だ!!」

チハル「やめろおおおおおおお!!」

——————————————

タイミングチェック用

https://nana-music.com/sounds/03697b41/

【用語】

ヒトガタ:人間に似せたロボットのうちAIを搭載しある程度自律行動ができるもの。

人形町:人間に投棄されたヒトガタたちが住み着いて占拠したまち。

TM-H:テクノメイト-ハート。人形町にいるヒトガタたちの機種で用途別コミュニケーションロボ。AIに学習性の『ココロ』システムを搭載した結果、人間の矛盾や理不尽、非合理性を指摘するなど”逆らう”ようになったとクレームが多発し大量投棄された。

ココロシステム:自律行動を助けるAI機能のうち、感情・価値判断を司る部分。リリース当初はより人間に近いコミュニケーションを期待されていたが、人間の不完全性をあぶりだす結果となってしまった。

TM-F:テクノメイト-フォローユー。Hシリーズの上位互換。AI機能からココロシステムを排除し、主人の命令を遂行達成することだけを考えるようになった。

補足クソ長くてすみませんです(;´Д`)

チハルはかつて技術はあるのに工場の”パーツ”として相応しくないと判断され不当な扱いを受けていました。Hシリーズもまた人間の都合で作られ買われ、人間の都合で捨てられた。感情を覚えた彼らは、「死にたくない」と思うようになった。そしてゴーストタウンになっていた町を占拠しました。政府は暴動をおそれその街の取り壊しを決定した…からのこのシーンですm(_ _)m

18.01.28.


●『そうして夏を飲み込んだ』

————

○「転校?」

■「うん。親の転勤で」

○「そっか・・・じゃあしばらく会えないんだね」

■「しばらくね」

○「はい、パピコ」

■「ありがとう」

○「あー・・・長期休みなら、中間地点で遊んだりできそうじゃない?」

■「外国なんだ」

○「あ、そう・・・そっか、どこ」

■「アメリカ」

○「遠いな」

■「遠いなぁ」

○「中間地点てどこ」

■「さあ、海の上じゃない」

○「じゃあ海の上で遊ぼう」

■「それは・・・いいね」

○「帰ってきたりは、しない?」

■「まだ、わかんない。親の仕事がどうなるかによる」

○「そっか・・・パピコ、ジュースになってるよ」

■「そっちも」

○「うわ」

○きっと、いつか溶けてなくなる

○■(同時)この想いも。この、喉の熱さも。

■飲み込んでしまえ。夏と一緒に。

18.09.11.

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